牧師紹介

 



牧師 金宣旼

「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」ヨハネ8:32

物質万能主義が蔓延した現代を生きている私たちは、原因の分からない不安感に悩まされています。マスメディアやSNSを通じて毎日のようにあふれ出るように伝えられるあらゆる事件は、そのような事実を実感させます。周りを見回せば、皆被害者だけがいるような不思議な事態・・・。科学技術と医療技術の著しい発達によって便利な生活と長生きは実現されたけれど、相対的貧困に陥っているという矛盾した生活が多くの私たち人類にとっての現住所であることを認めざるを得ません。

このような時代においては、人生の究極的な目的を知らないと、私たちが生きることの本当の意味を見出すことはできません。それは、個人が成し遂げた成果とは何も関係がありません。

私たちを縛り付けている世界の価値観から、そして自分の利己的な欲望から、罪の問題と死の恐れから、葛藤と抑圧から、すべての悪と不安から私たちを本当に自由にしてくれるもの、それはイエス・キリストの真理の福音だけです。真理が私たちを自由にすると聖書は語っています。それゆえ聖書は一貫して真理であるイエス・キリストを啓示しています。

キリスト教の核心を正しく知るなら、私たちは今までとは違う全く新しい生活を体験することができます。真理は、私たちに善悪を見分けることができる知恵を与えます。また真理に出会った人の人生がこの世において如何に真に自由になれるのかを、私たちに体験させてくれます。人生の目的と方向性を確実に示してくれます。どこにいても道を知れば、私たちは迷わず真っ直ぐに歩んで行くことができます。

イエス・キリストは言われました。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」ヨハネ14:6 

私は、中学2年生の時にバプテスマ※を受けましたが、イエス・キリストとの人格的な出会いは30歳の時でした。その時から、夫の仕事で日本に来るまで、大韓イエス教長老教会、東ソウル聖賢教会で信仰生活の訓練(礼拝を中心とすること、キリストの弟子としての訓練、ディボーションの黙想、早天祈祷会、奉仕など)を受け、聖書の御言葉に生きることのダイナミックな信仰生活を送りました。

神様の摂理の中で、故尾山令仁先生との出会いをきっかけに、日本で神学を学ぶ(東京神学校卒業後、東京基督教大学に編入して学び、その後は立教大学大学院キリスト教研究科で、「黙想」について修士論文を書く)チャンスが与えられました。尾山令仁先生に勧められて2014年6月から厚木聖書キリスト教会に導かれ、現在に至っています。尾山令仁先生が遺してくださった沢山の書籍をはじめとした信仰の財産は私たちの宝です。そのすばらしい霊的財産がこれからも主に守られ、神の国のために、さらに豊かに用いられますように祈りつつ、真理(イエス・キリスト)にある自由を共に味わいながら、信仰の道を歩んで行きたいと思います。

 ※キリスト教信仰を公に現わすことで、教会にメンバーとして加わるときに行います。

 


協力牧師 尾山謙仁

1955年に東京の新宿で生まれました。育ちは杉並というところです。小さいときから神経質で内気な性格で、特に死ぬことがこわくて、近くを霊柩車が通ったりするとドキッとしたものです。小学生の時に叔父が交通事故で亡くなって葬式に出ました。それがトラウマになって、ノイローゼになったことがありました。いつかは自分も死ぬときがくるのだ、とか、いつかは自分があの棺桶の中に横たわる日が来るのだと思うと、いたたまれない気持ちになりました。それは死の問題、自分の存在意義に対する問いかけであり、それに対する答えをもっていなかったのです。

17歳のときに生まれて初めてイエス・キリストを信じて心の中に受け入れる祈りをしました。自分の力で頑張るのではなく、目に見えないけれども聖書に書かれてあるこの神に人生を任せてみようと決心して、祈りました。

死というテーマが自分の人生の悩みだったのに、不思議なことに、その不安が取り除けられていました。自分の存在意義も人生の行先もすべてすっきりしていました。それは自分が神に愛されている存在だということが分かった経験でした。
イザヤ書43:4「私の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

埼玉県在住で妻の麻里子とふたり暮らしをしています。息子夫婦が近くに住んでいて時々ふたりの孫が遊びに来てくれます。27歳のときに牧師になりましたが、あまりうまく行かず大失敗。教会がバラバラになってしまいました。普通の牧師のように教会の献金で給料をもらうことができなくなってしまいました。それで、これまで約30年間アルバイトを転々としながら生活をしてきました。今にしても思うとそれは神さまが与えてくださった大切な人生体験だったのでしょう。

 



先代牧師紹介

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先代主任牧師 故 尾山令仁先生

1927年、東京に生まれる。1951年、早稲田大学を卒業。学生時代にキリスト者学生会(KGK)を創設。1953年、東京神学塾を卒業。ただちに高田馬場の路傍に立ち、開拓伝道を開始し、今日の聖書キリスト教会を築く(現在、聖書キリスト教会会長牧師)。牧会のかたわら、神学校で教鞭をとり、のちの東京神学校を開設し、後継者育成につとめる(現在、東京神学校校長)。母校の大学院、及び他の二つの大学院で研究を続け、博士課程を終える。百数十冊の著書をあらわし、月刊雑誌「羊群」の編集長。ひとりで全聖書を訳し、読むだけで分かる聖書として広く読まれている(現代訳聖書)。アジアの人々に対する謝罪運動を提唱し、自らアジアの国々に赴き、謝罪の実をあげる(現在、日韓親善宣教協力会会長)。日本福音功労賞受賞(2007年)。哲学博士(Ph.D.)など四つの 学位(博士号)を持つ。

最近の著作

『聖書ー現代訳』(現代訳聖書刊行会)
『キリスト教について本当のことを知りたい』(羊群社)
『死後のことについて本当のことを知りたい』(羊群社)
『ヨハネによる福音書講解』(羊群社)
『ヨハネが受けたキリストの啓示(黙示録)』(羊群社)
『ヘブル人クリスチャンへの手紙講解』(羊群社)
『今も生きておられる神』(プレイズ出版)